m隊員の夫、k君が山に登ることになりました。
「K君」と書くのはちょっと偉そうですが、m隊員も普段からk君と読んでいるので、気にしないでいきましょう
初登山にあまりキツくない山として伊豆ヶ岳を選びます。朝一の西武特急「ちちぶ」に乗る予定でしたが踏切の事故でダイヤが乱れ、よくわからないままに乗った快速で正丸を目指します。特急が運休しているせいか、飯能から先の車内は大混雑。
予定より2時間近く遅れて登山開始です。
2年前はこの道をひーひー言いながら歩いたのですが、今日は軽快に登れます。当時は「10階建てのビルに相当する」なんて書いた階段も、今日改めて登ってみると5〜6階分くらいの高さでしたね。まったくもって余裕です。フッフッフ。
まずは正丸峠を目指して沢沿いの道を登っていくn2山岳隊の面々。
あっという間に正丸峠に着きました。
今日は晴れたり曇ったりで、空気も冷たい。寒いのが苦手っぽいK君は、汗が冷えたのか震えています。汗っかきのワタシはこんな気温でも「アジー」と汗だらだら。
今日は峠から振り返った遠くの山々がよく見えています。
身体が冷えないうちに伊豆ヶ岳へと歩き出しましょう。
m隊員と隊員nは遅れ気味でぺちゃくちゃ喋りながら歩いています。自分は勝手知ったる道とズンズン先頭で飛ばします。K君も後ろのほうから来ているのかと思えば、すぐ後ろから靴音がぴたりと付いてくるではありませんか。百戦錬磨のワタシの剛脚に離されずに付いてくるとは!(なんてね)
K君は一番若いってのもありますが、フットサルをやっているそうで、やっぱりタフです。
正丸峠から尾根道を歩いて着いた小高山。西側の見晴らしがよく、ここで小休憩。
左から右から、一番若いk君、m隊員、一番歳とってる隊長。
「見て見て、ワタシあの山に登ったの!」そういって武甲山を指差すm隊員。画面の横では「ホントに登れたのぉ?」と疑いの目を向ける隊長。
小高山、五輪山と小ピークを過ぎ、女坂と男坂の分かれ道まで来ます。人がいたんでカッコつけて男坂を行こうと思ったけれど、さっき飛ばしすぎたせいで足が張ってる…。ここは大人しく女坂をいくことにします。
男坂入口にロープは張ってありますが、「落石のため男坂を登るのは自己責任で」との看板がありました。
さて、女坂ですが、こちらも先日の大雨台風の影響なのか途中崩落しており、斜め左に真っすぐ頂上へ向かう迂回路?を通れとあります。急だし滑るしで、ヒーヒー言いながらもやっと登り切って平らなところでリュックをおろして小休憩。
「あー疲れたー」なんて言いいながら、そこでなかなか腰が上がらなかったのですが、そのすぐ上が伊豆ヶ岳の頂上でした。
頂上はヘリの爆音が轟いています。伊豆ヶ岳を廻るように埼玉県の防災ヘリがバリバリ飛んでいます。どうやらケガ人か急病人がいるよう。飛んでいるヘリをしばらく見ていると、ごつい装備を背負った山岳救助隊員達が凄い早さで登ってきて山頂を越えていきました。それから数分後、救助を完了した?ヘリが飛び去っていきました。あっという間のことです。さすがですね。
昼食後、子の権現まで行く?なんて一部の隊員(n)からの意見もありましたが黙殺して、今日は男女の坂の分岐点まで戻ってスタートした馬頭観音へ降りることにします。ただ、この道、けっこう難儀しました。小高山まで戻ってから右に降りたほうが良かったようです。
ぐるっと一周して登山口の馬頭観音前間で戻ってきました。靴紐を緩めて、やれやれと一息つきます。
正丸駅まで戻って、ハタと思いつき、一旦秩父まで行って特急で帰ることにします。
今日は秩父・吉田の龍勢というロケット花火を打ち上げる祭りの日だったので秩父駅は大混雑。
2時間後のレッドアローの切符を買い、駅前の蕎麦屋で山菜の天婦羅や地元の名産品をつまみに秩父錦をグビグビ味わいます。先日の丸山山行で果たせなかった分まで、脛布脱ぎ(はばきぬぎ)で盛り上がったのでありました。
ところで、夏休みの長距離縦走のために高尾山から陣馬山(予定)までの事前訓練と、その事前訓練のための事前訓練までした長距離縦走はどうなったかというと、8〜9月にかけて急遽引っ越すことになったの、結局行きませんでした。あの事前訓練はいったいなんだったんだ\(^o^)/
(2011.10.16 隊員記す)