九州福岡の出身で、独身時代に乗り鉄と言えばもっぱら西の方にしか行っていなかったのですが、娶った奥さんが東北の出身で、実家ヘの帰省を含めこの地方をよく訪れるようになりました。山あり海あり平野ありの車窓に、ちょっとした小都市の駅のたたずまい、駅前から続く道々の面白さ、酒とつまみの旨さなどなど、東北の奥深さにハマっています。
東京から見た場合、白河や勿来(なこそ)の関を越えてすぐの福島県郡山やいわき辺りだと、まだなんとなく東北地方と呼ぶのにはためらいがあります。特に郡山へは新幹線に乗れば1時間半ほどで着いてしまうのでなおさらです。費用は別としても気軽に往復できる距離になりました。それでも市街地を抜け出せば、ああ東北へ差しかかっているんだなと実感できる、田園風景へ一気に変わりますが。
岩手に縁ができて以来、帰省のついでに東北各地をよく廻るようになりました。普通ならばクルマなのでしょうが、そこは鉄ちゃん故、鉄道を使った小旅行と相成ります。東北地方のローカル線は本数も少なく、接続にも苦労するので、出かける前は時刻表を使った入念な下調べが欠かせませんが、これもまた楽しかったりするのです。ここでは、2002年秋に花巻→釜石→宮古→久慈→八戸とまわった小旅行を写真で綴ってみました。
2003年の秋、嫁さんの実家、岩手へ所用ができ三連休パスを使って往復してきました。乗り放題のきっぷを手にすれば当然のように寄り道をしたくなります。そこで今回は、常磐線でこれまで乗っていなかったいわき以北、それに陸羽西線の鳴子温泉へと立ち寄って行くことになりましたが…。
2004年5月の連休に帰省した際、乗り放題きっぷを利用して北東北を駆け足で廻ってきました。八戸から青森・弘前を経て花輪線で岩手に戻ってくる日帰り周遊です。但し、目的は弘前城址で開催されていた花祭りなので、鉄分を含む写真は乗り継ぎの合間あいまで撮ったものしかお見せできません。