都内も面白いのですが、関東各地の鉄道路線も面白いのです。特にローカルな私鉄各線のほとんどが、また来たいと思えるところばかり。沿線風景や途中です啜った蕎麦・ラーメンの味、どれも忘れがたい経験となっています。
初秋のとある週末、房総半島とわたらせ渓谷鉄道へそれぞれ乗り鉄に出かけました。お彼岸も過ぎて日が傾くのも早く、帰りはいずれも夕闇の中。特にわたらせ渓谷鉄道は、沿線のほとんどが渡良瀬川の刻む深い谷にあるため日没も早く、銅山なき後の斜陽化とあいまってか少し物悲しさの漂う帰路となりました。
関東平野の広さは、とくに北の方へはその周辺まで行くとよく実感できます。東京から放射状にのびる鉄道路線にあてはめてみると、常磐線は水戸を過ぎて東海のあたり、東北本線は宇都宮のやや手前で、そして高崎線は高崎市に入ってようやく平野が尽きます。それぞれ1時間半から2時間ほどかけて、やっと山に囲まれた風景へと変わっていきます。
月のとある休日に美術館目当てで佐倉と、それからまた別の日に秩父へと、それぞれミニトリップを楽しんできました。どちらも2月にしては随分と暖かく好天にも恵まれ、とくに初めて訪れる秩父には好印象を抱きました。