今回は我が隊の2人に、知人夫婦が加わった初の合同登山。出発前はどちらの隊が鈍足か腹の探り合いが続いたのですが、登ってみれば一目瞭然。はたして先にバテたのはどっちの隊だ?
K夫妻との合同登山は4月に予定していたのですが、時ならぬ降雪で順延となり、6月になってやっと実現。
この日は新宿駅で6:45に待ち合わせ。でもその前に地元の地下鉄の駅で夫妻にばったり遭遇。低血圧の私は、朝からハイテンションの夫妻に早くも付いていけません。
新宿駅では地下鉄からJRへの移動を、カッコつけて階段で昇り、すでに息が上がっている隊長。先が思いやられます。
土曜日の朝一のスーパーあずさは、登山客や行楽客で秋までは満席続き。こんなこともあろうかと、隊長は手際よく指定席を押さえています。(さすが!)
途中、中央本線の電車が立川を過ぎ多摩川の鉄橋を渡る頃に、晴天だと左手に富士山が大きく迫るのですが、本日は地平近くは霞んでいるよう。高川山に登っても富士山が見えないと、ちょっとガッカリだなぁ、なんて思っているうちに大月着。後続の各停に乗り換えて隣の初狩駅へ。
ここからはお馴染みとなった道を、さっそく登山口へ向け歩き出しました。
初狩駅から登山道入口まで、路地をぬけていく合同登山隊。後ろ姿は右から順にKuちゃん、Taちゃん夫妻に、私こと隊長です。
道がだらだら登りとなる頃、Taちゃん(旦那)のペースが早いと判断した隊長の私は、すかさず「出だしはもっとゆっくり歩くように」と適切な指示を与えます。
感嘆の眼差しを隊長にむける面々、なんてことには当然ならず、一番経験浅いのに生意気だとか、なんだかそんなような雰囲気…。
登山道入口から30分ほど登った辺りで記念撮影。後光が差しています。 逆光ですが、この上から見下ろす二人の姿が今後を暗示しているような…。
さて、今回も男坂・女坂から登るルートを選択しました。分岐地点までは割合さくさくと登ってきたパーティ。ここから先、K夫妻は男坂を、n2山岳隊は女坂を選択します。
男坂は急だけど距離は短いから楽だよと、私がさんざん吹聴した結果、みな当然そっちを行くと思ってたのに、直前になってやっぱり俺は女坂を行くよと方向転換。ずるいですね。策士です。
ホントは、「フッハッ、フッハッ」の呼吸音と共にぴたりと離れずに着いて来るTaちゃんのプレッシャーに負けたのでした。けっこう怖かった。
それと、過去2回の登山で沢コースや男坂を通ったので、今回は初めての女坂を歩きたかった、ような気もしたのでした。
KuちゃんTaちゃん隊には男坂を勧めておいて我が隊は女坂を選択。相手方に脚を使わせる作戦に出ました。
男坂・女坂の合流点にて。結局、脚を使ったのは遅れて到着した我が隊だったようで…。
しかし、そんな駆け引きもむなしく、久々の登山で心肺機能が追いつかず、ゼーハーのし通しです。たちまちに体力の無さを看破されてしまいました。
あとは鳥のさえずりを聞きながら、独りのんびりと山頂を目指します。(置いて行かれたんですけどね)
さて、山頂。今日は晴れてはいるのですが雲は多めです。
途中、降りてくる人から「富士山は今日は駄目ですよ」と,事前に情報を得ていたのですが、やっぱり見えないとガッカリ。
K夫妻に雄大な富士山の眺めを見せたかったなぁと、まるで自分がホストのような感覚になってます。
サクッとついた山頂でしたが、本日は富士山は見えず。ご覧のように雲が多めです。
思い思いにくつろぎます。この瞬間が醍醐味。
登山犬、ビッキー。久々に私に会えてとても嬉しそう。(主観)
それでも小一時間ほどゆったり飲んだり食べたりしてくつろぎます。この時間は苦労して登ってきた人だけが味わえる、まさに至福の時間ですね!
帰路は、天神峠・むすび山をへて大月の市街地へ降りるコースを念頭に、ただし状況次第では途中で富士急の駅方面へ降りるかも、という案配で出発です。
途中から我がn隊員が遅れがちで、聞けば脚の調子が良くないと。自分も山頂で小一時間休んだわりには脚がどうも重く感じます。なので天神峠に着く前に隊長権限でさっさと方向転換。馬頭観音前を通って田野倉駅へ向かうことにしました。
私はこれで3回目の高川山ですが、毎回違うルートを辿ることになりました。
弁慶岩を過ぎたあたり、そろそろ登山道も終わろうかとする頃に最大の難所が出現!この丸太の一本橋を渡らないと先に行けない! てことはありません。沢へ向かって倒れた木でした。
松葉コースの登山口へたどり着いてホッと一息。みんなのっぺらぼうなのは妖怪だからです。彼らに話しかければ「なんかようかい?」って。「シーン…」
大月駅で隊員nが不調を訴え心配しましたが投薬でなんとか乗り切ります。帰りの電車で爆睡していたのも良かったようです。
今回、K夫妻には完敗しました少し差をつけられましたが、自身の高川山登山1回目や2回目より、ずっとあっさりと登って来れました。やっぱり俺も進化しているんだなぁと、ちょっとした感慨もあったのでした。
(2010.6.15 新隊長n記す)