n2山岳隊 が行く!

陣馬山(じんばさん)

2010年2月6日(土)

藤野駅(9:18着/9:30発) ── 一ノ尾根登山口(10:05) ── 陣馬山(12:10〜12:47) ── 一ノ尾根登山口(13:58) ── 藤野駅(14:42着/14:59発)

昨年までの隊長は己のリーダーシップに限界を感じたようで、その座を隊員へ禅譲したのでありました。

さて、新隊長率いるn2山岳隊の登り初めは、昨年末に引き続き陣馬山です。
今回も昨年末とほぼ同じ行程で登山口までやってきましたが、違うのは雪があること。滑るし歩きづらいしで脚に余分な力が加わって疲れたのか、途中の休憩も多く、前回のタイムより30分も遅い登頂となりました。

たどり着いた陣馬山山頂は一面真っ白。陽射しはあるのですが、冷たい風がゴーゴーと吹き、とてもじゃないが長居は出来ない。なのでうどんを食べてさっさと下山してきたのでした。里山とはいえ、やっぱり暖ったかいパンツとアイゼンは必要だなぁ。

冬の青空をバックに陣馬山がキレイに見えます

一ノ尾根登山口から見た陣馬山(方向)。たぶん真ん中奥のピークがそうかな…。自信ないけど。

登山口で仕度をする隊員。この辺りはぽかぽか陽気なんだけれど

藤野駅から登山口まで35分。途中、コンクリート敷きの長い急坂を登るので、ここに着くまでに汗をかいてしまいます。ダウンや分厚いアウターを脱ぎ、軽装となっていざ出発。

標高を上げていけば樹々のあいだの道は雪に覆われだします

と思ったけれど、登山道が雪に覆われだすと、風の強さも相まって体感温度は急に下がります。

前を歩く平隊員。背負うりゅっくはドイターです

最初の休憩でやっぱり寒かったので、再びアウター類を着込んで再出発。雪質はサクサク・キュッキュッでしたが北側斜面の雪はツルッツルに凍ってます。凍っていても登りはまあ良いんだけど、帰りがねぇ…。

タオルでほっ被りをした新隊長。かなり怪しい

時々すれ違う人(もう下山する人たちです)が、一応あいさつは交わすんだけど、なぁんか胡散臭そうな目で見ていくなぁと思って、帰宅して隊員が撮った写真見て納得(笑)。これからは、いくら風が冷たいからってタオルのほっ被りはやめようと思いました。

真っ青な空のもと、雪に覆われた頂上はすぐそこに見えています

熱いうどんがもうすぐじゃ、とばかりに最後のパワーを振り絞って木段を登ります。でも雪が積もってると木段はそんなに気にならないのでした。

山頂には十数人ほど他パーティーがいましたが、皆寒そう。狭い茶屋の中は既に満員で外のベンチに陣取りますが、とにかく風が強くて寒い。手がかじかむので手袋を取れません。なのでおにぎりが食べられない!熱々だったうどんも、見る間に冷めていきます。
雪山に登るのはスキーに熱中していた二十代以来ですが、そう言えば冬山は風が吹くとこんなに寒かったっけと、当時のことを少し思い出して感傷に浸ってみたり。でも、あまりに寒くて記憶も凍ってしまったのでした。

ベンチに腰掛けうどんの到着を待つ隊員

隊長にうどんを買いにいかせて、一人休んでいる隊員。この写真で見る陽射しは暖かそうだけれど、実は寒風が凄くてじっと座っているのも難儀だったのです。

山頂からの眺め。残念ながら富士山は雲の中

山頂付近は20〜30cmの積雪でした。左側に裾野だけ見せる富士山はずっと雲をかぶったままでお目もじは叶わず。雪の無い2009年12月の写真と見比べてください。

寒空の下、そびえる馬の像

そういえば、この馬の像が立っている正真の陣馬山頂上までいってないなぁ…。ほんの10メートルほどを登るのさえ寒くて嫌だったのです。

キリッとかっこいい新隊長(笑)。こっちが本当の姿です

登ってくる時に被っていたタオルじゃ寒いんで、ネックウォーマーに帽子を被って下山します。これが新隊長の正しい本当の姿です。

頂上の寒さが嘘のよう。麓は冬の陽射しが暖かいのです

無事下山し、登山口も過ぎてどんどん車道を降りていきます。一ノ尾根登山道と栃谷尾根登山道の分岐点間で戻ってきました。あぁ、気持ちいいぐらい冬の陽射しが暖かい!

往路は気にならないけれど、復路の車道歩きはかなりくたびれました。全体にだらだら登りだし駅までが心理的に遠いのです。普段はすぐ後ろをついて来る隊員も、時々振り返れば離れがちに。で、肩が痛いと言うので軽い気持ちで「リュック持とうか?」と聞けば、即座に「うん!」だって。
きっと「ううん大丈夫」って言うと思ったから聞いたのに(笑)。新隊長の座もなかなか辛いのであります。

(2010.2.10 新隊長n記す)