n2山岳隊 が行く!

陣馬山 PARTⅢ(じんばさんぱーとすりー)

2010年9月19日(日)

藤野駅(8:33着/8:50発) ── 陣馬山登山口バス停(9:14) ── 栃谷尾根と陣谷温泉との分岐点(9:40〜9:50) ── 陣馬山(12:20〜13:05) ── 明王峠(13:35) ── 與瀬神社(15:20) ── 相模湖駅(15:35/16:07発)

今回は、いつもより30分早く出発しましたが、山頂には、いつもより1時間も遅い到着となったのでした。
さすがに9月になったんだから、少しは涼しいかと思ったけれど、全然そんな事はなくて、やっぱり暑かったのだ。

休日朝の藤野駅。ぱらぱらといる人影のほとんどが行楽客

この駅に降り立つこと、3回目にして初めて、駅の写真を撮ってみました。今日はいつもの時間より早く、そのせいか登山者も多かった。

登山口のバス停近くにある、陣馬山の入口案内の石碑。「県立陣馬相模湖自然公園 陣馬山登山口」とあります

この道を歩くこと、3回目にして初めて、こんな碑が建っていることに気づきました。ここまでの歩きで、すでに汗びっしょり。

登山口の石碑の先を、いつも通り左の方、一ノ尾根へ行こうとしたら、隊員が「ネットで見たけど栃谷尾根もイイらしいよ」と。
同じ道を何回も歩るくより、たまには違うのもいいかと、右折したのが惨劇の始りでした。なぜって、暑い陽射しの中、舗装路を延々と歩くことになったからです。

登山道へ続く、つづら折れの坂道の折り返し点に立つ隊員。舗装された道は照り返しで暑さを倍増させます

左側の方からずーっと登ってきて、右側の方をずーっと登って行きます。このあたりで既にもう、暑さでへばってました。駅からここまでで約50分。ここで10分の休憩を取ります。

ポツンと咲いていた曼珠沙華にとまって蜜を吸う、黒い揚羽蝶(カラスアゲハ)

曼珠沙華(彼岸花)がポツンポツンと。今年の異常な暑さのせいか、彼岸だというのにちっとも群生していません。

途中で振り返って撮った一枚。登山口へ続く道は、山の斜面に沿う畑の中に作られています。畑の向こうには、近い山々、さらに向こうには、遠い山並みが見える、雄大な風景

アスファルトの舗装路が終わると、今度は斜面の畑の中の道を登って行きます。陽射しを遮るものがないと暑い!こんなにいい景色だったのに、それを楽しむ余裕もなかった…。

一列に並んで植えられたヒバ(たぶん)の横を登る細道

ひたすら、登って登って登山道を目指すんだけど、暑くて心臓バクバク。真剣に引返そうと思いました。

緑に覆われた雑木林の中の登山道。緩やかに登って行きます

やっと山道らしくなりました。陽射しも遮られて、隊長の体調もいくぶんかはマシに。

植林に囲まれた祠の手前に立つ、「陣馬山 2.3km」の標識と、休憩する隊員

少し登ると、尾根に出ました。祠のあるここは、風が通り抜け、とても涼しい場所。一時(いっとき)、ここで身体を冷ましました。

山頂に近づくにつれ、植林は雑木へ、道は木段へとなっていきます

山頂近くで木段が出現。へばった身体にこれは堪える。

さっきの木段を上から見下ろした図

木段を上から見下ろした図。

陣馬山頂の碑。「かながわの景勝50選」「陣馬山」と彫られています

やっと頂上。雲は多めですが、青空と太陽も顔を出しています。今日は人が多かった。

陣馬山頂の標識。「明王峠1.9km、景信山5.7km」

「高尾山まで歩こうか」なんて、出発前は話していたのですが、とても無理。絶対無理。なので今回は明王峠まで歩いて、そこから下山することに。

陣馬山頂に立つ白馬の像

ところで、有名なこの白馬の像。実物を見る前は、10数メートルもある巨大な像だと思っていたので、初めて訪れたときに、想像との落差に、アララとなったものでした。

相模湖への登山道に立つ標識には「←明王峠3.6km 与瀬神社0.5km→」とあります

帰路は明王峠も過ぎてどんどん相模湖へと降りていきます。ほとんど人のいない道をひたすら歩きます。途中で、油断したのか転倒し、あわや骨折!みたいなこともありました。

麓に立つ與瀬神社の前でカッコつけている隊員

やっと與瀬神社(よせじんじゃ)に着きました。去年、はじめてここにきた時よりは余力を残していますが、それでもこのルートの下りは足にきます。隊員共々、無事な山行を感謝し、社殿に向かって手を合わせました。

山を背にして立つ與瀬神社と、隣の寺院。

與瀬神社は寺院の敷地の奥にあります。

樹々のあいだから見える相模湖と街。

上と同じ場所から振り返った反対の方、相模湖を見ます。ここから相模湖駅までは5〜6分の距離です。

自分には暑い中の登山は無理だ。今回、はっきり分かりました。じゃなかったら、もっと涼しいエベレストへ行くとかかな。

(2010.9.26 新隊長n記す)