JASPO
YOKOHAMA 2018 SRRING
日本臨床腫瘍薬学会 学術大会2018
最高のOncology Pharmacistをめざして~原点から未来への飛躍~

プログラム

大会長講演

大会長講演「Oncology Pharmacist の原点 ─ 未来へはばたく薬剤師へのメッセージ ─」

3月17日(土)10:30-11:30 第1会場(メインホール)
座 長:
田﨑 嘉一(旭川医科大学病院 薬剤部)
演 者:
川尻 尚子(東京歯科大学 市川総合病院 薬剤部)
特別講演

特別講演1「がん薬物療法を担う薬剤師のこれからの役割と期待」

3月17日(土)15:30-16:30 第1会場(メインホール)
座 長:
桒原 健(国立国際医療研究センター病院 薬剤部)
演 者:
森  和彦(厚生労働省 大臣官房)

特別講演2「Breaking Boundaries: Expanding Roles of Clinical Pharmacy Specialist at Memorial Sloan Kettering Cancer Center」
(小林がん学術振興会助成)

3月17日(土)16:45-17:45 第1会場(メインホール)
座 長:
鈴木 真也(国立がん研究センター東病院 薬剤部)
演 者:
Larry Buie(Memorial Sloan Kettering Cancer Center)

特別講演3「小胞体ストレス応答から生命の基盤が見えてきた ─ がんをはじめとする難治性疾患制圧へ今まさに挑まんとする ─」

3月18日(日)10:00-11:00 第1会場(メインホール)
座 長:
川尻 尚子(東京歯科大学 市川総合病院 薬剤部)
演 者:
森  和俊(京都大学 大学院理学研究科 生物物理学教室)
教育講演

教育講演1「平成30年度診療報酬改定について(医療機関・薬局の薬剤師に関連する事項)」

3月17日(土)10:00-11:00 第2会場(501+502号室)
座 長:
佐藤 透(済生会横浜市南部病院 薬剤部長)
演 者:
板垣 麻衣(厚生労働省 保険局医療課)

教育講演2「バイオ医薬品の製造技術と品質特性について」

3月17日(土)17:15-17:45 第3会場(503号室)
座 長:
林  昌洋(虎の門病院 薬剤部)
演 者:
山田 秀成(中外製薬株式会社 製薬本部 製薬研究部)
シンポジウム(1日目)

シンポジウム1

3月17日(土)13:45-15:15 第1会場(メインホール)
Oncology Pharmacist に必要な薬剤師力
~がん治療で遭遇する症状を見極めるスキルを身につけよう~
オーガナイザー:
葉山 達也(日本大学医学部附属板橋病院 薬剤部)
オーガナイザー・座長:
今井 洋志(東京歯科大学市川総合病院 薬剤部)
座 長:
勝俣 範之(日本医科大学武蔵小杉病院)
S1-1 肺癌術後化学療法後、経過観察中に頭痛を訴えた 30 代女性
東 加奈子(東京医科大学病院 薬剤部)
S1-2 dose-dense TC( パクリタキセル+カルボプラチン ) 療法中の 50 代女性が腹痛を訴えた症例
此松 晶子(日本医科大学武蔵小杉病院 薬剤部)
S1-3 進行大腸がんに対し mFOLFOX6 療法を開始後、下痢を起こした 60 代女性
西海 一生(新須磨病院 薬剤科)
S1-4 再発乳がん ベバシズマブ+パクリタキセル療法中の 60 歳代女性が咳嗽・労作時息切れを訴えた症例
臼井 浩明(杏林大学医学部付属病院 薬剤部)

概要
がん薬物療法を施行している患者では、抗がん薬の副作用との鑑別が困難な症状を呈することがある。その症状の要因とは、原病、基礎疾患、突発的に発症した疾患や精神症状から生じるもの、放射線治療、併用薬の副作用など様々である。
我々はこうした症状に遭遇した際、「薬剤性」を基本姿勢として考えるが、一方で「薬剤性」一辺倒の思考では本質(要因)を的確にとらえられず、その結果として過剰治療や過少治療へ繋がる可能性も危惧される。では、よりよいアウトカムを導くためには、どうすべきだろうか。患者の訴えから原因となり得るものを可能な限り考え、多角的に評価することが非常に重要であり、そこから的確な疑義照会や他職種との質の高いディスカッションに繋がっていくと考える。
本シンポジウムでは、患者の症状に対して広い視点をもって対峙する能力、即ち薬剤師力を身につけることを目的に、臨床の第一線でご活躍されている薬剤師のシンポジストより実際に経験された症例をご紹介いただく。そして、医師の立場から薬剤師に期待すること、薬剤師に求めるスキル等を症例ごとにご助言いただく予定である。ベッドサイドや投薬窓口で明日から役立つ情報を提供したいと考えている。

シンポジウム2

3月17日(土)10:00-11:30 第3会場(503号室)
保険薬局薬剤師の病院での研修について考える
オーガナイザー・座長:
玉木 慎也(国立病院機構北海道がんセンター 薬剤部)
オーガナイザー・座長:
葉山 達也(日本大学医学部附属板橋病院 薬剤部)
S2-1 病院研修を経験して感じた外来化学療法における保険薬局の課題と
取り組み ~地域医療を支 える薬局薬剤師を目指して~
松村 敦子(株式会社アインホールディングス)
S2-2 保険薬局薬剤師がん薬物療法研修事業の現状と問題点
市田 泰彦(国立がん研究センター東病院)
S2-3 病院研修推進にむけて保険薬局管理者の立場から
谷口 亮央(株式会社ナカジマ薬局 調剤事業部)

概要
これまでも日本病院薬剤師会による「がん薬物療法認定薬剤師研修」など病院薬剤師対象の病院研修は行われてきた。ここ最近は,保険薬局勤務薬剤師に対する,がん薬物療法の知識・スキル向上を目的とした病院研修を行う動きが各地で出てきている。その背景として病院を主軸にした医療から地域全体で支える医療への推進が考えられる。がん患者への介入(服薬指導や支持療法の検討),あるいは医師をはじめとする医療スタッフとの連携,入院でしか行われないがん薬物療法の把握など,病院での研修は保険薬局勤務薬剤師にとって大きなメリットになりうると考えられ,今後ますますその動きが進むことが予想される。また,その成果物として保健薬局勤務薬剤師の広範囲な臨床能力に基づく地域包括医療の推進が求められる。このため,受け皿となる病院側,及び送る側となる保険薬局側それぞれの体制整備を進めていくことが重要と考えられる。
そこで本シンポジウムでは,保険薬局勤務薬剤師の病院研修について,そのメリットや,障害となる要因などについてディスカッションをしたいと考えている。演者には,実際に病院研修を行った保険薬局勤務薬剤師,研修を受け入れた病院薬剤師の双方から実際の研修の内容・スケジュールや苦労した点など,そして会社として研修派遣を支援する保険薬局の管理者の立場から,社内体制の整備や現在の状況についてもお話しいただく予定である。本シンポジウムが、今後の保健薬局薬剤師における病院研修の標準化または共有化に繋がることを期待する。

シンポジウム3

3月17日(土)13:15-14:45 第3会場(503号室)
外来がん治療認定薬剤師が保険薬局で外来がん治療患者にできること
オーガナイザー・座長:
下川友香理(総合メディカル株式会社 そうごう薬局天神中央店)
オーガナイザー・座長:
山本 弘史(長崎大学病院臨床研究センター)
S3-1 望星薬局における電話サポートの取り組み
~窓口だけに収まらない患者との関りを持つために~
久田 健登(望星薬局)
S3-2 プロトコールに基づき病院と保険薬局が協働で行う経口抗がん薬治療管理
山本 弘史(長崎大学病院 臨床研究センター)
S3-3 薬局(株)ミズにおける多面的ながんサポートへの取り組み
八坂 瑞臣((株)ミズ 溝上薬局)
S3-4 そうごう薬局における外来がん薬物治療患者への
保険薬局クリニカルパスを用いた支援
吉田 志保(総合メディカル株式会社 そうごう薬局天神中央店)
S3-5 全国薬局薬剤師 APACC のアンケートをもとに総合討論
松井 礼子(指定発言  国立がんセンター東病院 薬剤部)

概要
外来化学療法や経口抗がん薬による治療の増加により、外来がん治療認定薬剤師(APACC)の活躍の場が広がっている。保険薬局薬剤師としてAPACCに認定された方は、2017年5月には22名となり、保険薬局薬剤師による外来がん治療患者への支援実績が蓄積されつつある。これらの蓄積が社会的に評価されれば、近い将来、保険薬局の支援実績が病院の「がん患者指導管理料3」と対応するようなものとして、調剤報酬で評価される可能性もある。 外来がん治療患者は、自宅での生活を送りながら通院治療を行い、治療期間も長期に渡ることが多い。それに伴い、生活者として様々な問題(重篤ではないが生活に影響のある副作用の発生・治療に対する意欲の変化・経済的な問題など)が起き、入院中とは違った支援が必要となる。先進的な保険薬局においては、患者の身体・心理状況の変化に寄り添いながら信頼関係を構築し病院と連携し様々な支援を行っている。
本シンポジウムでは、外来がん治療患者を積極的に支援している4つの取り組みを紹介する。その後、全国の保険薬局に勤務するAPACCへのアンケート結果を紹介しながら、現在の問題点、今後の展望について総合討論を行う。

シンポジウム4

3月17日(土)15:00-17:00 第3会場(503号室)
原点回帰! Oncology Pharmacist 未来への mission
~次世代を担う薬剤師へ~
オーガナイザー・座長:
伊與田友和(慈山会医学研究所付属坪井病院 薬剤部)
オーガナイザー・座長:
吉澤 朝枝(地方独立行政法人栃木県立がんセンター 薬剤部)
S4-1 大学病院における Oncology Pharmacist の育成
飯原 大稔(岐阜大学医学部附属病院 薬剤部)
S4-2 民間病院における Oncology Pharmacist の育成
伊與田友和(慈山会医学研究所付属坪井病院 薬剤部)
S4-3 がん専門病院における Oncology Pharmacist の育成~レジデントを経て~
篠原  旭(国立がん研究センター東病院 薬剤部)
S4-4 保険薬局で目指す Oncology Pharmacist
菅野 友美(クオール株式会社 クオール薬局郡山 2 号店)
S4-5 Oncology Pharmacist 育成のための大学教育
岡田 浩司(東北医科薬科大学 薬学部 病院薬剤学教室)

概要
がん治療にかかわる薬剤師は、抗がん薬治療による多岐にわたる副作用やがん以外の基礎疾患など、多くの疾患・症状を薬学的にカバーすることが求められる。幅広い知識と技術が必要となるが故に、興味はありつつもどう学んでいけば良いか悩む薬剤師もいるだろう。一方で、薬学の世界でがん領域の認定・専門薬剤師制度は広く認知され、取得を目指し研鑽に励む薬剤師も多いが、認定されることは最終目標ではない。Oncology Pharmacistとしてのミッションを達成するため、成長し続ける必要がある。
本シンポジウムでは、現在活躍中のOncology Pharmacistに、各々のミッションと道のりをご講演いただき、今一度原点に立ち返り、どのように学び、どのように後身を育成するかを考え、未来につながる最高のOncology Pharmacistの姿を創造したい。これからがん薬物療法を学びたい・知識を深めたいと思っている薬剤師はもちろん、がん治療にかかわる薬剤師を育成する立場にある薬剤師にとって、最初の一歩を踏み出すヒントとなれば幸いである。

シンポジウム5

3月17日(土)10:00-11:30 第4会場(303+304号室)
薬剤師もできる!薬剤師だからできる!アピアランスケアを考える
オーガナイザー・座長:
湊川 紘子(聖マリアンナ医科大学病院 薬剤部)
オーガナイザー・座長:
橋口 宏司(国家公務員共済組合連合会横浜南共済病院 薬剤部)
S5-1 医療者によるアピアランスケアとは
野澤 桂子(国立がん研究センター中央病院アピアランス支援センター)
S5-2 アピアランスケアにおける薬剤師の役割、
薬剤師ができるアピアランス支援
矢内 貴子(国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院 薬剤部)
S5-3 保険薬局における外来がん薬物治療患者へのアピアランスケア
下川友香理(総合メディカル(株) そうごう薬局 天神中央店)

概要
2016年に国立がん研究センター中央病院より「がん患者に対するアピアランスケアの手引き」が作成され、最近耳にすることも多くなってきたアピアランスケアであるが、薬剤師には未だなじみが薄い「ことば」である。一方、薬剤師もがん化学療法の指導を通して、脱毛や皮膚の変化など、患者の外見の悩みに対応する機会は多いのではないだろうか。そして、その対応に悩んだことは、誰しも経験しているのではないだろうか。アピアランスは広く「外見」を示す言葉であり、国立がん研究センターのホームページによると「アピアランスケアとは、外見に関する諸問題に対する医学的・技術的・心理社会的支援」とされている。
シンポジウムの前半では、国内でご活躍されている先生方からアピアランスケアの基本についてご講演いただき、薬剤師のアピアランスケアへの取り組みを紹介する。後半では日常臨床で遭遇するような患者からの質問や悩みを具体的に提示し、様々な立場のパネリストから意見をいただく。ディスカッションを通して病院・保険薬局それぞれの視点から「薬剤師でもできる、薬剤師だからできる」アピアランスケアについて、会場の参加者と一緒に考えていきたい。

シンポジウム6

3月17日(土)13:15-14:45 第4会場(303+304号室)
承認前から関わるがん薬物療法
オーガナイザー・座長:
酒井 隆浩(国立がん研究センター東病院 臨床研究コーディネーター室)
オーガナイザー・座長:
玉木 慎也(国立病院機構北海道がんセンター 薬剤部)
S6-1 治験におけるチーム医療に向けて- CRC の立場から-
酒井 隆浩(国立がん研究センター東病院 臨床研究コーディネーター室)
S6-2 承認前からかかわるがん薬物療法~早期開発に関わる医師の立場から
設楽 紘平(国立がん研究センター東病院 消化管内科)
S6-3 治験患者に対する病棟看護師としての関わり
中岩優美子(がん研究会有明病院 消化器内科病棟)
S6-4 治験、臨床試験における薬剤師のかかわり
平畠 正樹(神戸市立医療センター中央市民病院 薬剤部)

概要
近年、新規抗がん薬として免疫チェックポイント阻害剤が注目され、多くの学会等でその治療効果や副作用について取り上げられている。また、そのような新規抗がん薬が承認されると、多くの病院で副作用マネジメントや多職種によるがん治療のサポートが検討される。
しかしながら、新規抗がん薬が承認されるということは、承認前に必ず治験が行われており、その治験薬(抗がん薬)によるがん治療を受けた患者が存在する。治験では多くの場合、臨床研究コーディネーター(CRC)が試験の調整や患者対応を行っているため、薬剤師が直接、治験に関与することは少ないかもしれない。しかし治験の段階であっても、承認後のがん治療に生かせるような新規抗がん薬に関する情報は多く、薬剤師も治験治療にもっと介入できると考えられる。
本シンポジウムでは、医師は治験で経験したことや得られた情報をどのように承認後のがん治療に生かしているのか、また、CRCや治験に関わる看護師、薬剤師は、治験治療の中で、どのような役割を果たし、協働しているのか、治験に関わるからこそ得られることをそれぞれの立場で話していただき、薬剤師が承認前のがん治療にどのような点で関与し、そこで得られた情報をいかに承認後に生かすことができるかをまとめたいと考えている。

シンポジウム7

3月17日(土)15:00-16:30 第4会場(303+304号室)
分子標的薬の皮膚障害対策
~最良の対策と薬剤師の役割について考える~
オーガナイザー・座長:
湊川 紘子(聖マリアンナ医科大学病院 薬剤部)
オーガナイザー・座長:
小暮 友毅(国立病院機構四国がんセンター 薬剤部)
S7-1 がん薬物療法によって起こる皮膚障害の症状マネジメントと
チーム医療の必要性について
山﨑 直也(国立がん研究センター中央病院 皮膚腫瘍科)
S7-2 抗 EGFR 抗体薬の皮膚障害に対する当院の多職種チームの取り組み
幕内 麻里(聖マリアンナ医科大学病院 薬剤部)
S7-3 マルチキナーゼ阻害薬による皮膚障害とその対策
小暮 友毅(国立病院機構四国がんセンター 薬剤部)
S7-4 九州がんセンターにおける皮膚障害対策チームの発足から
今日までの取り組み
魚井みゆき(国立病院機構九州がんセンター 薬剤部)

概要
がん治療における分子標的薬治療に伴う皮膚障害への対策は、皮膚科、腫瘍内科の医師のみならず、薬剤師、看護師など多職種にわたるチーム医療による対応が必須である。チーム医療を円滑に行うためには、皮膚障害における評価や対策に関する多職種共通の認識が重要であり、その一つの試みとしてこれらの職種が参集した皮膚科・腫瘍内科有志コンセンサス会議より、2016年にEGFR阻害薬およびマルチキナーゼ阻害薬による皮膚障害の治療手引きが作成された。これ以外にも、現在国内において皮膚障害の評価・対策についての検討が進められている。
本シンポジウムでは、皮膚障害対策の基本や、国内における皮膚障害対策に関する活動と最新の話題を紹介するとともに、現在臨床で行われている皮膚障害対策の取り組みやチーム医療について、積極的に取り組んでいる施設から現状や活動を報告する。このシンポジウムを通して、最良の皮膚障害対策とその中での薬剤師の役割について考えていきたい。

シンポジウム8

3月17日(土)16:45-18:15 第4会場(303+304号室)
薬剤師こそ臨床・研究で活用すべき!?
PRO-CTCAE による有害事象評価
オーガナイザー・座長:
山口 拓洋(東北大学大学院医学系研究科)
オーガナイザー・座長:
川口  崇(東京薬科大学 医療実務薬学教室)
S8-1 PRO-CTCAE の概要について
川口  崇(東京薬科大学 医療実務薬学教室)
S8-2 PRO-CTCAE 日本語版の開発と今後の展望
東 加奈子(東京医科大学病院 薬剤部)
S8-3 薬剤師が患者側から電子的に症状を報告できる仕組みを
日常診療に取り入れるために
佐野 元彦(埼玉医科大学総合医療センター 薬剤部)
S8-4 PRO にまつわる最新の話題
宮路 天平(東京大学大学院医学系研究科 臨床試験データ管理学講座)

概要
従来からがん領域による有害事象評価にはNational Cancer Instituteが作成したCommon Terminology Criteria for Adverse Events(NCI-CTCAE)が用いられてきた。しかし、この医療者報告による有害事象は、患者自身による報告(Patient-Reported Outcomes: PRO)と比して過小評価する傾向にあることが問題視されてきた。このPROは「患者の回答について、臨床医や他の誰の解釈も介さず、患者から直接得られる患者の健康状態に関するすべての報告である」と定義されており、近年その重要性が指摘されている。医療者報告による有害事象評価であるCTCAEに加え、2008年からNCIはそのPRO版であるPRO-CTCAEの開発に着手し、現在は英語、スペイン語、ドイツ語、デンマーク語に続き、2017年に日本語版も利用可能となった。PRO-CTCAEは、CTCAEにある790項目から、患者による主観評価が可能な78項目について、程度、頻度、日常生活への影響を評価するツールである。本尺度はその他の言語版も開発中であり、今後の有害事象評価のグローバルスタンダードとなると考えられる。有害事象評価の新機軸であり、臨床および研究では、薬剤師もその使用・応用において重要な役割を果たすことが期待される。
本シンポジウムでは、PROのオーバービューから始まり、PRO-CTCAEの概要の説明、使用方法、実際の使用経験などを通して、PRO-CTCAEについての理解を深めていだくとともに、PRO研究の最新の方法論についての情報提供を行う。

シンポジウム9

3月17日(土)10:00-11:30 第5会場(301号室)
情報収集でいかにがん治療の質を高めるか
~ JASPO メーリングリスト活用から実践的な情報活用まで~
オーガナイザー:
小室亜由美(国立がん研究センター東病院 薬剤部)
オーガナイザー・座長:
山口健太郎(長崎大学病院 薬剤部)
座 長:
佐藤由美子(名古屋市立西部医療センター 薬剤部)
S9-1 JASPO メーリングリストによる情報収集と有効活用方法
山口健太郎(長崎大学病院 薬剤部)
S9-2 がん薬物療法に関する医薬品情報の効率的な収集
~医薬品情報室担当者の立場から
佐藤 弘康(JA 北海道厚生連帯広厚生病院 薬剤部)
S9-3 日常業務における医薬品情報収集の実際-病院薬剤師の立場から-
神田 紘介(長崎大学病院 薬剤部)
S9-4 日常業務における医薬品情報収集の実際-薬局薬剤師の立場から-
宮田 祥一(つちばし薬局 あぞの店)

概要
本学会では、がんに関する情報交換を会員間で行うためのメーリングリスト(ML)を常設して、会員に利用していただいている。MLでは,日常臨床を行う上で疑問に思っていることや他施設での状況の調査など日々多くの情報交換がされている。一方,医薬品,とりわけ抗がん薬に関する情報は,日々アップデートされている状況にあり,特に初学者にとって、ガイドラインや臨床試験、日々更新される情報を適切に評価して、実際の臨床に反映させることは容易ではないと考えられる。また、保険薬局薬剤師や中小病院薬剤師など,抗がん薬治療を専門に行っていない施設に勤務する薬剤師にとっては,周囲に相談出来ないために自らの情報評価が適切かどうか判断に迷う場合も多い。JASPO MLでは日々生じる疑問点などを気軽に気ける場所を目指しているが、ML自体は情報収集手段の一つであり、苦手分野や限界も多々ある。
本シンポジウムでは、がん医療における基本的な情報評価のあり方を、JASPO MLの範疇を超えて理解を深め、今後の一助となることを目的とする。

シンポジウム10

3月17日(土)13:15-15:15 第5会場(301号室)
実はみんな苦労している!? レジメン管理の「コツ」を学ぼう!!
オーガナイザー・座長:
花香 淳一(小山記念病院 診療技術部薬剤科)
座 長:
鈴木 賢一(がん研究会がん研有明病院 薬剤部)
S10-1 レジメンシステムを活用した中小病院のレジメン管理
花香 淳一(小山記念病院 診療技術部 薬剤科)
S10-2 レジメン管理 12 年間の試行錯誤
-レジメンの新規登録、維持管理をどのように行うか-
橋口 宏司(国家公務員共済組合連合会横浜南共済病院)
S10-3 電子カルテシステム未導入の中規模病院における
レジメン管理の実際と課題
森田  一(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 薬剤部)
S10-4 北海道消化器科病院におけるレジメン管理の現状と課題
地主 隆文(北海道消化器科病院 薬剤部)
S10-5 レジメン作成・管理の際に注意すべきポイント
鈴木 賢一(がん研究会がん研有明病院 薬剤部)

概要
昨今では、注射薬のみならず内服薬との併用、あるいはアレルギー対策レジメンなど、がん化学療法のレジメンは複雑化しており、安全かつ適切に管理することは、がん医療に携わる薬剤師が担うべき重要な業務の1つである。がん専門病院や大学病院、地域がん診療連携拠点病院等においては、レジメン管理体制が既に十分整備されている施設が多く、更なる管理の質的向上に取り組んでいることが、種々の学会等で発表されている。その一方で、がんに精通した医師・薬剤師・看護師の不在、マンパワー不足、レジメンシステムがない紙運用、医師の理解不足等々、十分なレジメン管理やチェック体制を整えることができず、多くの問題を抱えている施設も少なくないと認識している。
本シンポジウムでは、レジメン管理において不十分な環境にも関わらず、直面する問題解決のために力を注いでいる薬剤師の取り組みを中心に取り上げたいと考えている。業務上のちょっとした工夫や苦労した取り組み等の情報を共有することで、同様の問題点を抱えている多くの医療スタッフにとって、管理上の課題や問題点の解決策を見出す機会になればと考えている。適切なレジメン管理のために、最低限押さえておくべき管理上の「コツ」を知ることで、安全ながん薬物療法の提供に繋がれば幸いである。

シンポジウム11

3月17日(土)16:45-18:15 第5会場(301号室)
小児がんに関わる薬剤師の役割~様々な視点から見えてくるもの~
オーガナイザー・座長:
葉山 達也(日本大学医学部附属板橋病院 薬剤部)
座 長:
堤  大輔(日本大学薬学部 薬剤師教育センター)
S11-1 乳幼児に対する薬剤師の関わり
堤  大輔(日本大学薬学部 薬剤師教育センター)
S11-2 学童~ AYA 世代の小児がんにおける薬剤師の関わり
鳥本真由美(名古屋大学医学部附属病院)
S11-3 生きづらさを抱えて、住み慣れた地域で暮らすお子様を支えるために、
薬局薬剤師にできること
川名三知代(ココカラファイン薬局砧店)
S11-4 小児がん治療の中で薬剤師に望むこと
谷ヶ崎 博(日本大学医学部小児科)

概要
がん治療における小児がん領域は、治療や支持療法に関してエビデンスが乏しく成人のような一定の治療選択が難しいのが現状である。特に疾患別の治療研究会による標準治療では治療が難しい患児に対しては、個々に合わせた病態の詳細な解析と過去の論文の検討を行い、移植治療を含めた最適な治療法の選択が必要である。治療に伴い患児だけではなく家族へのサポート、告知の有無(家族と患児への配慮)、内服薬の工夫等の関わりも治療に重要なファクターである。このような中で薬剤師がより専門性を発揮するには全人的な介入に基づいたpharmaceutical care の実践が必要である。さらに、小児がんにとって長期フォローや晩期障害へのケアも重要である。
そこで、本シンポジウムは層別化した患児の中で病院薬剤師、保険薬局薬剤師、医師の3者の視点から小児がんに対する具体的な介入例等を含む治療への関わりを紹介していただく。さらに、介入のアウトカムを評価、ディスカッションすることで小児がんに対する薬剤師の役割をより明確化できればと考えている。参加者の皆様と情報共有することで明日からの日常診療へ還元し、最終的に薬剤師の視点で小児がんに対するエビデンスを発信することで今後の小児がん治療の一助になれば幸いである。

シンポジウム(2日目)

シンポジウム12

3月18日(日)9:00-11:00 第2会場(501+502号室)
免疫チェックポイント阻害薬の副作用管理に活かす薬剤師の専門性
オーガナイザー・座長:
玉木 慎也(国立病院機構北海道がんセンター 薬剤部)
オーガナイザー・座長:
鈴木 賢一(がん研究会がん研有明病院 薬剤部)
S12-1 免疫チェックポイント阻害薬の副作用に関する話題
鈴木 賢一(がん研究会がん研有明病院 薬剤部)
S12-2 中小病院で安全に免疫チェックポイント阻害薬を使用するために
花香 淳一(小山記念病院 診療技術部 薬剤科)
S12-3 免疫チェックポイント阻害薬の副作用対策の標準化に向けた取り組み
秦 晃二郎(九州大学病院 薬剤部)
S12-4 免疫チェックポイント阻害剤の副作用管理 薬剤師に期待すること
倉田 宝保(関西医科大学附属病院 呼吸器腫瘍内科)
S12-5 免疫チェックポイント阻害薬を上手に使いこなすための
課題について考えてみる
玉木 慎(国立病院機構北海道がんセンター 薬剤部)

概要
免疫チェックポイント阻害薬は、いくつかのがん種において良好な成績が確認されており、近い将来多くのがん種において薬物療法の中心的な役割を担うと考えられている。副作用管理は、これまでの殺細胞性抗がん薬と比べ全般的に軽微であり、外来治療でも十分対応が可能である。しかしながら発現率は少ないものの、免疫関連の機序に伴う特殊な副作用への対応が必要とされ、場合によっては致死的な例も報告されている。これらの適切な対応には腫瘍専門医のみでは不十分なことも想定され、院内他診療科のみならず院外を含めた連携体制が必要となることもある。また副作用発現時期には大きなばらつきがあり、時期を予想し辛いため在宅中の初期対応に関する患者自身の理解が不可欠である。
本シンポジウムは、これまでの抗がん薬とは明らかに傾向が異なる免疫チェックポイント阻害薬の副作用対策において、薬剤師の専門性を最大限に活かすためのヒントを共有したいと考え企画した。免疫関連副作用の特徴を整理するとともに、医療チームの一員として活躍する薬剤師には、それぞれの工夫や問題点などを提示していただく。また腫瘍専門医の立場からは、副作用管理において薬剤師に何を求めるか、率直な考えを述べてもらうことを予定している。今後院内で医療チーム立ち上げを計画している、あるいはすでに稼働している施設においては、現在抱えている問題点の解決につながる機会となれば幸いである。

シンポジウム13

3月18日(日)14:00-15:30 第2会場(501+502号室)
薬剤師が担う精神心理的ケア
~患者さんの " つらさ " に気付き対応する~
オーガナイザー・座長:
工藤 浩史(国立病院機構東京医療センター 薬剤部)
オーガナイザー・座長:
塚川麻利子(東京女子医科大学病院 薬剤部)
S13-1 本シンポジウム開催に当たって
日本臨床腫瘍薬学会 渉外委員会 共同事業
工藤 浩史(小委員会 副委員長、
国立病院機構東京医療センター 薬剤部)
S13-2 病院薬剤師が担う精神心理的ケアの実例
田中 康裕(社会医療法人社団慈生会等潤病院)
S13-3 薬剤師が担う精神心理的ケア~在宅薬剤師の立場から~
前田 桂吾(株式会社フロンティアファーマシー フロンティア薬局)
S13-4 知っておきたいがん患者の心理と医療者自身の心構え
~明日からの臨床に生かすために~
清水  研(国立がん研究センター中央病院 精神腫瘍科)

概要
国立研究開発法人国立がん研究センター運営費交付金研究開発費による事業として、国立がん研究センターと日本緩和医療薬学会、日本サイコオンコロジー学会、日本臨床腫瘍薬学会の3学会と合同で“がん医療に携わる薬剤師のための精神心理的ケア”という研修プログラムを開発し、パイロット研修会を開催した。その後、日本臨床腫瘍薬学会学術大会2017において3学会合同によるワークショップを行い、高い評価を得た。そのため、本学術大会においても、3学会合同によるシンポジウムを開催することとなった。
本シンポジウムにおいては、本研修会の開発経緯や、これまで開催した研修会の成果を参加者に共有すること、さらに、病院・保険薬局におけるそれぞれの場面で精神心理的ケアが必要であった場面や対応の実際を共有し、精神腫瘍医よりがん患者が抱える心理と精神症状についての講義を受け、それぞれの場面において起きていた事について理解を深めることを目的としている。本シンポジウムを通して薬剤師が担う精神心理的ケアについて、会場にお集まりいただいた皆さまと一緒に考える機会を設けることができればと考えている。

シンポジウム14

3月18日(日)14:00-15:30 第3会場(503号室)
外来がん治療における臨床検査値を活用した薬学的ケア
オーガナイザー・座長:
滝澤 健司(株式会社望星薬局)
オーガナイザー・座長:
今井 洋志(東京歯科大学市川総合病院 薬剤部)
S14-1 外来がん治療を安全に実施するための検査値活用と
保険薬局との連携の必要性
石橋 直哉(京都大学医学部附属病院 薬剤部)
S14-2 臨床検査値を活用した情報提供と今後の課題
中林  保(一般社団法人 京都府薬剤師会
検査値を踏まえた疑義照会事例ワーキンググループ)
S14-3 保険薬局における臨床検査値の活用について
本田 雅志(総合メディカル株式会社 そうごう薬局天神中央店)
S14-4 薬局薬剤師における臨床検査値の活用と課題
滝澤 健司(望星薬局)

概要
院外処方箋に臨床検査値を表示する病院が増えている。独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)による「平成27年度 薬局における医薬品安全性情報の入手・伝達・活用状況等に関する調査」では、薬局において処方監査に十分な情報が得られていないと感じているものとして「臨床検査値等の検査結果」が55.8%と多く挙げられており、今後も増えていくことが期待されている。その半面、検査値の受け手である薬局薬剤師の対応は十分であろうか。これまで臨床検査値に触れることは少なかったこともあり、読み取る力、判断力が不足していることも多いのが現状ではないか。臨床検査値は、患者に合わせた投与量の適正化や重篤な副作用の回避、早期発見のために重要な指標であり、治療域と副作用域が近接している抗がん剤において更に重要となる。症状・訴えなど主観的情報にプラスして、検査値を活用して総合的に判断し、適切な薬学的ケアができる力が望まれる。
今回、本シンポジウムを通して今後、保険薬局薬剤師の臨床検査値の活用がさらに進むきっかけになればと考えている。

シンポジウム15

3月18日(日)9:00-11:00 第4会場(303+304号室)
がん治療に伴う妊孕性温存における薬剤師の役割
オーガナイザー:
網野 一真(諏訪赤十字病院 薬剤部)
オーガナイザー・座長:
米村 雅人(国立がん研究センター東病院 臨床研究支援部門)
座 長:
鈴木  直(聖マリアンナ医科大学医学部産婦人科学)
S15-1 長野県病院薬剤師会「がん・生殖医療・妊孕性における
薬剤師の関わり方」研修会について
三浦 篤史(社会医療法人財団慈泉会相澤病院 薬剤センター)
S15-2 妊娠中におけるがん薬物療法のアプローチ
土屋 晃三(千葉大学医学部附属病院 薬剤部)
S15-3 男性への妊孕性温存を踏まえたがん薬物療法へのアプローチ
小室 雅人(国立国際医療研究センター病院 薬剤部)

概要
昨年の本学会シンポジウムでは、がん治療に伴う妊孕性温存の重要性についての参加者に理解を求めることを目的として開催した。本年は、妊孕性温存を希望する患者さんの為に薬剤師が実践している具体的な活動を紹介することで、誰もが実践に結びつけられる薬学的アプローチのスキルを学ぶきっかけを作りたいと考え企画した。JASPO教育研修委員会として、がん患者さんの治療時点における支援だけでは無く、患者さん自身のライフプランに貢献するがん薬物療法の新時代を迎えており、教育から実践までの一貫した教育プログラムを提供する意義は重要と考えている。
長野県病院薬剤師会では先進的に妊孕性温存に関する教育活動を開始しており、複数回に及ぶ教育講演会を開催し薬剤師による積極的な活動を始めている。講演会の内容や参加者へのアンケート結果等も踏まえ、薬剤師目線で貢献できる活動を参加者に学んでいただき、自施設又は自身の所属している会議体での取り組みの参考にできると考えている。また妊婦授乳婦薬物療法認定薬剤師からは妊娠中におけるがん薬物療法へのアプローチを、血液腫瘍担当薬剤師からは男性における妊孕性温存を踏まえたがん薬物療法へのアプローチを症例に基づき紹介いただき、思考プロセスを学ぶ良い機会になると考えている。
がん薬物療法として、非常にデリケートな領域へ専門性を生かした参画が求められている時代であり、明日の薬剤師業務への一助になると考えている。

シンポジウム16

3月18日(日)14:00-15:30 第4会場(303+304号室)
明日から始める臨床研究のヒント
~日常業務から研究テーマを見つけよう!~
オーガナイザー:
山口 拓洋(東北大学大学院医学系研究科)
オーガナイザー・座長:
縄田 修一(昭和大学横浜市北部病院 薬局・病院薬剤学講座)
座 長:
川﨑 敏克(国立がん研究センター東病院 薬剤部)
S16-1 論文『婦人科がん TC 療法における嘔吐性事象または追加制吐薬の使用に関するリスク因子 の後方視的検討』ができるまで(前編)
土屋 雅美(宮城県立がんセンター 薬剤部)
S16-2 薬剤師の新たな業務を「見える化」することの重要性
- プロトコルに基づく薬物治療管理 –
阪田 安彦(広島市立広島市民病院 薬剤部)
S16-3 保険薬局に於ける研究テーマの見つけ方と、その動機、意義について
~患者 QOL 調査等を例に~
丸谷 祐美(クオール株式会社 クオール薬局熊本中央店)
S16-4 臨床研究をはじめるときのコツ
肥田 典子(昭和大学医学部 薬理学講座 臨床薬理学部門)

概要
臨床研究には、それまでに得られている知見や、研究目的等によって、ランダム化試験から単なる症例報告まで、そのタイプは様々である。したがって、単施設による症例報告や、症例集積研究についても、臨床的な意義は高く、エビデンス創生のための重要な位置づけとなることもある。このような研究は、薬剤師の果たすべき役割も大きいものと考えるが、研究を始めるにはいくつかのポイントと守るべき倫理的ルールがあることに留意しなければならない。
本シンポジウムでは、日常業務の中から研究テーマを見つけて論文としてまとめられている3名の方に登壇いただくことになっている。当該3名の方々には、主にどのようにテーマを見つけてそれを研究に結び付けていったかを実体験をもとに話していただくことになっている。特に、保険薬局で研究を行うときに問題となる倫理審査をどのようにクリアーしたのかについて具体的に提示していただくとともに、研究を実施する上での倫理的問題やコツについても講演いただく予定である。
本シンポジウムを通して、明日から臨床研究を始めるヒントにしていただければ幸いである。

シンポジウム17

3月18日(日)9:00-11:00 第5会場(301号室)
論文を書いて日本臨床腫瘍薬学会雑誌に投稿しよう
座 長:
藤田 行代志(群馬県立がんセンター)
座 長:
河添 仁(愛媛大学医学部附属病院)
シンポジスト:
河添 仁(愛媛大学医学部附属病院)
シンポジスト:
魚住 龍史(京都大学大学院医学研究科・医学部)
シンポジスト:
土屋 雅美(宮城県立がんセンター)
シンポジスト:
橋本 浩伸(国立がん研究センター中央病院)

概要
本学会では2014年12月から学会誌を発刊しており、2016年12月からは投稿論文の掲載を開始した。編集委員一同協力しながら編集作業にあたり雑誌を発刊しており、なるべく多くの方から論文を投稿いただき掲載したいと考えている。
そこで論文の書き方に関するシンポジウムを企画した。新潟での学術大会2017ではミニレクチャーとして論文の書き方と注意点を提供したが、本シンポジウムでは前回の内容に加え生物統計の専門家や、実際論文を投稿した薬剤師の話も交えた内容で進めていきたい。
この機会に論文投稿を身近なものととらえていただき、当学会誌に多くの会員からの投稿が行われることを期待したい。

シンポジウム18

3月18日(日)14:00-15:30 第5会場(301号室)
抗がん剤リスク最小化のための医薬品情報ツールの活用
座 長:
青柳 吉博(国立がん研究センター東病院)
座 長:
若林 進(杏林大学医学部付属病院 薬剤部)
シンポジスト:
若林 進(杏林大学医学部付属病院 薬剤部)
シンポジスト:
北見 紀明(医薬品医療機器総合機構)
シンポジスト:
石田 和彦(アステラス製薬)
シンポジスト:
庄司 大悟(がん研究会がん研有明病院 薬剤部)

概要
近年、免疫チェックポイント阻害剤等の新規作用機序を有する抗がん剤が登場し、これまでに経験しなかった新たな有害事象が発生している。また、ウイルス治療など、今後新たに開発される薬剤も様々な作用機序を有することが予想され、各医療機関では新たな有害事象への情報収集及び報告体制を積極的に整備する必要がある。医療機関における抗がん剤に関する情報収集及び報告のスキームが適切に整備されることで既知の有害事象だけではなく潜在的な有害事象が発生した際にも迅速に対応ができると考えられる。
本セッションでは、上記を効率的に院内整備するために、抗がん剤の情報収集ツールとしての審査報告書やリスクマネジメントプラン(RMP)にフォーカスし、抗がん剤のリスクを最小化するためのアクションプランについて議論を行う。実際に医薬品医療機器総合機構(PMDA)や製薬企業より提供される資材の活用方法について、それぞれの立場から講演をいただくとともに医療機関における活用方法についても講演をいただき、安全性情報の収集から提供及びフィードバックに関するリスクコミュニケーションのあり方について議論を深められればと考えている。さらに、日本製薬工業協会やPMDAでの活動に関する最新の知見を講演いただくことで、抗がん剤に関する資材の活用方法の今後の在り方について議論を行う。本セッションが各医療機関において安全に抗がん剤を使用するための体制整備に対する一助となれば幸いである。

Oncologyセミナー

Oncologyセミナー1

3月17日(土)13:15-15:15 第2会場(501+502号室)
乳がん治療におけるチーム医療
~症例を通して知る他職種の視点~
座 長:
山本 紗織(社会医療法人敬愛会 中頭病院 薬剤部)
座 長:
縄田 修一(昭和大学横浜市北部病院 薬局・病院薬剤学講座)
演 者:
千島 隆司(独立行政法人労働者健康安全機構
横浜労災病院 包括的乳腺先進医療センター)
演 者:
古川 尚美(聖マリアンナ医科大学病院 看護部)
演 者:
山本 紗織(社会医療法人敬愛会 中頭病院 薬剤部)
演 者:
大沢 かおり(東京共済病院 がん相談支援センター)

概要
乳がんは日本女性の部位別がん罹患率1位であり、「12人に1人」が乳がんになるとされている。罹患年齢としては30歳台後半から増加し始め、40歳台後半~50歳台前半でピークとなっており、仕事や子育て、介護など社会生活においても重要な役割を担う年齢でもある。罹患率は高いものの死亡率は低く、他の癌種と比較すると予後良好な癌種であり、転移・再発乳がんにおいてはQOLの向上を図るための治療や緩和医療を長期にわたり行うこととなる。高いQOLを維持した治療と療養を継続するためには、医師(他科の医師も含む)、看護師、薬剤師、理学療法士、医療ソーシャルワーカーといった多職種との連携が重要である。そのような背景から座長が関与する「よこはま乳がん学校」「沖縄乳がん学校」では、全ての医療従事者を対象とした講義研修会であり、研修内容に、参加する様々な職種の関わりを認識することを目的とした、ケースディスカッションを取り入れている。
そこで本セミナーでは、症例を提示し、その症例に対して「医師」「看護師」「薬剤師」「医療ソーシャルワーカー」それぞれの立場がどのような視点や意図で患者へかかわるのか、各職種の役割を、症例を通して知ることによりチーム医療の重要性を認識できればと考えている。

Oncologyセミナー2

3月18日(日)9:00-10:00 第3会場(503号室)
がんサバイバーに聞く薬剤師に求めるコミュニケーションスキル
~真の「患者さんに寄り添う医療」とは~
座 長:
山本 紗織(社会医療法人敬愛会 中頭病院 薬剤部)
演 者:
桜井 なおみ(一般社団法人CSRプロジェクト代表理事)

概要
ベッドサイドや薬局での服薬指導の際に、患者さんからの質問で「予後に関する不安」「最新の治療法があるのか」「現在の治療の効果に関する不安」など返答に困る場面が多い。
また、医療者が患者さんを励まそうとしてかけている言葉が、実は患者さんを傷つけている、ということはないだろうか。「患者さんとのコミュニケーションスキル」に関する講演は多くあるが、患者さんの心情や思いを踏まえた講演の場は少なく、演者の殆どが医療者であり「傾聴」「同意」という言葉が並ぶものの、果たして本当にそれでいいのだろうか。コミュニケーションスキルについては、患者さんのキャラクターなどを考慮する必要もあり、正解を見出すことは困難だが、「言葉選び」も「スキル」の一つになるのではないかと考える。
本セミナーでは、ご自身もがんサバイバーであり、国内外問わず多くの患者さんや、がんサバイバーと関わり支援をされ、また精神保健福祉士として医療者の視点も持つ桜井なおみ氏により、より患者さんの気持ちに寄り添った服薬指導や介入におけるコミュニケーションスキルについて、また患者さんや支援する側の視点で「薬剤師に求めること」「薬剤師へのメッセージ」も含めた内容で講演いただくことになっている。

セミナー(共催セミナー)

セミナー(中外製薬共催)

3月17日(土)15:30-17:30 第2会場(501+502号室)
外来化学療法中に遭遇する“発熱性好中球減少症(FN)”についてより深く考えてみる
座 長:
大橋 養賢(国立病院機構東京医療センター 薬剤部)
座 長:
小井土啓一(国立がん研究センター中央病院 薬剤部)
中外製薬株式会社共催セミナー 1
外来における発熱性好中球減少症の治療戦略
森  信好(聖路加国際病院 感染症科)
中外製薬株式会社共催セミナー 2
乳癌術後補助化学療法(EC 療法)施行中に発熱をきたした 30 代女性
上ノ段 友里(中津市立中津市民病院 薬剤科)
中外製薬株式会社共催セミナー 3
食道胃接合部癌で RAM+PAC 療法施行中に発熱をきたした 50 代男性
望月 敬浩(静岡県立静岡がんセンター 薬剤部)
中外製薬株式会社共催セミナー 4
悪性リンパ腫(DLBCL)で R-CHOP 療法施行中に発熱をきたした
70 代男性
槇枝 大貴(川崎医科大学附属病院 薬剤部)
共 催:
中外製薬株式会社

概要
発熱性好中球減少症(FN)は好中球減少時の「発熱」を呈した状況を示しているに過ぎないが、末梢血好中球数の減少の程度が増すほどに感染症のリスクが増大するという過去の報告から、好中球減少時の「感染症」という認識が重要だと考えられている。したがって、FNの定義に合致した際に適応のある抗菌薬を盲目的に投与するだけでなく、患者個々の背景を加味してリスクに応じた起因菌の想定と治療アプローチが求められる。
好中球減少が与えるリスクの中でも高リスクに該当する急性骨髄性白血病や同種骨髄移植施行症例等は入院で初期治療が導入されることが大半であることや、多剤耐性細菌、ウイルス、真菌感染症など多岐に考慮すべき病原微生物が及ぶこと、また聴講者の中でそれらの患者に接する機会が必ずしも多くないことを考慮して、本セミナーにおいては主に外来化学療法中の固形がん及び血液腫瘍患者を題材とすることとした。なお、当日はアンサーパッドを用いた会場参加型の形式をとることを想定しており、総論を踏まえてのその後の症例提示を通じてより理解を深めていただくことを念頭においている。好中球減少時の「感染症」という視点でのFNの理解を皮切りに、がん治療中の感染症マネジメントを考える一助になることを期待したい。

セミナー(大鵬薬品工業共催)

3月17日(土)15:30-16:30 第5会場(301号室)
進行再発大腸がん化学療法の最新の話題
〜一次治療におけるCPT-11の可能性〜
座 長:
香取 哲哉(社会医療法人社団木下会千葉西総合病院 薬剤部)
演 者:
倉持 英和(東京女子医科大学八千代医療センター 化学療法科)

セミナー(ノバルティスファーマ共催)

3月18日(日)10:15-11:15 第3会場(503号室)
チーム医療で考える乳癌分子標的薬の副作用マネジメント
座 長:
須藤 俊明(自治医科大学附属病院 薬剤部)
≪薬剤師の立場から≫
演 者:
佐藤 信恵(国立がん研究センター東病院 薬剤部)
≪医師の立場から≫
演 者:
内藤 陽一(国立がん研究センター東病院 乳腺・腫瘍内科/先端医療科)
ワークショップ

日在薬共催ワークショップ

3月18日(日)14:00-15:30 第6会場(302)
抗がん薬治療の薬-薬連携 一緒に学ぼう病院薬剤師と保険薬局薬剤師
オーガナイザー:
井手 良太(株式会社エム・エス経営企画サンヨー薬局グループ)
オーガナイザー:
松井 礼子(国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院 薬剤部)
全体司会:
松井 礼子(国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院 薬剤部)
事例紹介の演者:
中嶌 明香(国立研究開発法人 国立がん研究センター東病院 薬剤部)
共 催:
公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団

概要
本ワークショップは、病院薬剤師と保険薬局薬剤師がお互いに一緒に考えてみようをコンセプトとしたグループワークを想定している。普段、病院薬剤師と保険薬局薬剤師が患者の治療や副作用の対策に対して一緒に考え、学ぶ機会は少ない。また、薬-薬連携においても、お互いの立場や困っている事を実際に共有出来ていないのが現状である。短い時間ではあるが、症例を題材に副作用対策の共有化、お互いの立場での薬-薬連携のポイントを共有することで明日からの患者対応へのヒントになり得るものと考える。ワークショップの流れは、講義形式で基礎知識を学んだ上で、副作用への対応、薬-薬連携ポイントについてグループワークで紐解いていく形式を想定している。各テーブルにはファシリテーターを配置し、病院薬剤師と保険薬局薬剤師の交流の場になる事を願っている。

一般演題(口演・ポスター)

ランチョンセミナー
開催日時:3月17日(土)11:50-12:50

ランチョンセミナー1

3月17日(土)11:50-12:50 第1会場(メインホール)
EGFR-TKIの上手な使い方
座 長:
増田 智先(九州大学病院 教授・薬剤部長)
「EGFR-TKIの最新情報」
演 者:
金 永学(京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学 助教)
「チームで取り組むEGFR-TKIの副作用マネジメント」
演 者:
池見 泰明(京都大学医学部附属病院薬剤部 副薬剤部長)
共 催:
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社

ランチョンセミナー2

3月17日(土)11:50-12:50 第2会場(501+502号室)
免疫チェックポイント阻害薬のチーム医療
座 長:
南  博信(神戸大学大学院医学研究科 内科学講座 腫瘍・血液内科学分野 教授
日本臨床腫瘍学会理事長)
「尿路上皮癌の薬物治療における新たな展開」
演 者:
横溝 晃(原三信病院 泌尿器科 部長)
「泌尿器科領域における免疫チェックポイント阻害薬の適正使用推進」
演 者:
渡邊 裕之(九州大学病院 薬剤部 副薬剤部長)
共 催:
MSD株式会社/大鵬薬品工業株式会社

ランチョンセミナー3

3月17日(土)11:50-12:50 第3会場(503号室)
胃癌治療の今後の展望
座 長:
舟越 亮寛(医療法人 鉄蕉会 亀田総合病院 薬剤部長)
演 者:
坂東 英明(国立がん研究センター東病院 消化管内科)
共 催:
日本イーライリリー株式会社

ランチョンセミナー4

3月17日(土)11:50-12:50 第4会場(303+304号室)
「広がるオピオイドの選択肢
 ~ヒドロモルフォンをどう位置付けるか?~」
座 長:
川尻 尚子(東京歯科大学市川総合病院 薬剤部 部長)
演 者:
余宮 きのみ(埼玉県立がんセンター 緩和ケア科 部長)
共 催:
第一三共株式会社

ランチョンセミナー5

3月17日(土)11:50-12:50 第5会場(301号室)
多発性骨髄腫における新規薬剤の役割 ~初発から再発・難治まで~
座 長:
遠藤 一司(日本病院薬剤師会 専務理事)
演 者:
尾崎 修治(徳島県立中央病院 血液内科 部長)
共 催:
セルジーン株式会社

ランチョンセミナー6

3月17日(土)11:50-12:50 第6会場(302号室)
乳癌個別化治療に関わる多職種チーム医療の取り組み
座 長:
山口 正和(国立がん研究センター東病院 薬剤部 部長)
演 者:
佐伯 俊昭(埼玉医科大学国際医療センター 副院長 乳腺腫瘍科 教授)
共 催:
沢井製薬株式会社

ランチョンセミナー7

3月17日(土)11:50-12:50 第7会場(311+312号室)
こんなに進んだ最新の非小細胞肺癌の治療戦略
 ~より良い生活を患者さんに届けるために~
座 長:
寺門 浩之(国立がん研究センター中央病院 薬剤部長)
演 者:
里内 美弥子(兵庫県立がんセンター 化学療法担当部長 兼 呼吸器内科部長)
共 催:
日医工株式会社

ランチョンセミナー8

3月17日(土)11:50-12:50 第8会場(313+314号室)
『最新のガイドラインから考える大腸がん治療』
座 長:
鈴木 賢一(がん研有明病院 薬剤部 副薬剤部長)
演 者:
金澤 旭宣(島根県立中央病院 外科部長)
共 催:
持田製薬株式会社/ファイザー株式会社
ランチョンセミナー
開催日時:3月18日(日)12:40-13:40

ランチョンセミナー9

開催日時:3月18日(日)12:40-13:40 第1会場(メインホール)
がんをはじめとする難治性疾患征圧へ今まさに挑まんとする
 ~小胞体ストレス応答のサイエンス~
座 長:
松原 和夫(京都大学医学部附属病院 教授・病院長補佐・薬剤部長)
演 者:
森  和俊(京都大学大学院理学研究科学専攻生物物理学教室 教授)
共 催:
日本化薬株式会社

ランチョンセミナー10

開催日時:3月18日(日)12:40-13:40 第2会場(501+502号室)
肺癌免疫療法の新たな治療選択 -抗PD-L1抗体 アテゾリズマブ-
座 長:
田﨑 嘉一(旭川医科大学病院 薬剤部 院長補佐・薬剤部長)
演 者:
葉  清隆(国立がん研究センター 東病院 呼吸器内科 医長)
共 催:
中外製薬株式会社

ランチョンセミナー11

開催日時:3月18日(日)12:40-13:40 第3会場(503号室)
ホルモン受容体陽性進行再発乳癌の薬物治療 〜イブランスを使い始めて〜
座 長:
野村 久祥(国立研究開発法人国立がん研究センター東病院 薬剤部)
演 者:
佐治 重衡(公立大学法人福島県立医科大学 腫瘍内科学講座 主任教授)
共 催:
ファイザー株式会社

ランチョンセミナー12

開催日時:3月18日(日)12:40-13:40 第4会場(303+304号室)
免疫応答の Negative Regulator と がん 自己 と 非自己 の識別から
ニボルマブの誕生まで
座 長:
武田 泰生(鹿児島大学病院 教授・薬剤部長)
演 者:
石田 靖雅(奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科
機能ゲノム医学研究室 准教授)
共 催:
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社/小野薬品工業株式会社

ランチョンセミナー13

開催日時:3月18日(日)12:40-13:40 第5会場(301号室)
薬剤特性から考えるEGFR-TKIの選択と至適用量とは?
座 長:
三輪 芳弘(大阪大学医学部附属病院薬剤部 薬剤部長)
演 者:
横山 俊秀(公益財団法人 大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院
呼吸器内科 医長)
共 催:
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社

ランチョンセミナー14

開催日時:3月18日(日)12:40-13:40 第6会場(302号室)
「多発性骨髄腫治療Update2018」~チーム医療の役割と重要性~
座 長:
松井 礼子(国立研究開発法人国立がん研究センター東病院 薬剤部 主任)
演 者:
関口 康宣(順天堂大学医学部附属浦安病院 血液内科 准教授)
共 催:
武田薬品工業株式会社

ランチョンセミナー15

開催日時:3月18日(日)12:40-13:40 第7会場(311+312号室)
「胃癌化学療法の最近のトレンド」
座 長:
和泉 啓司郎(福島県立医科大学附属病院 薬剤部)
演 者:
今村 博司(市立豊中病院 消化器外科)
共 催:
ヤクルト本社

ランチョンセミナー16

開催日時:3月18日(日)12:40-13:40 第8会場(313+314号室)
「悪性リンパ腫の治療のUp To Date
 ~バイオシミラーの話題も含めて~」
座 長:
橋本 浩伸(国立がん研究センター中央病院 薬剤部 副薬剤部長)
演 者:
下山 達(がん・感染症センター 都立駒込病院 通院治療センター長
腫瘍内科(化学療法科)医長)
共 催:
協和発酵キリン株式会社

市民公開講座:「あなたらしく生きるために」〜がんの治療と暮らしを語る〜

3月18日(日)14:00-16:00 第1会場(メインホール)
【講 演】
≪体験者が語る≫
『がんのその後の人生設計 ~仕事人生を中心に~』
阿南 里恵さん
(子宮頸がん体験者。NPO法人キャンサーリボンズサバイバーボード
 厚労省委託事業がん対策推進企業アクションアドバイザリーボードメンバー)
≪臨床医が語る≫
『治療中の暮らしを大切にしてほしい理由』
中村 清吾先生
(昭和大学医学部乳腺外科教授、NPO法人キャンサーリボンズ理事長)
≪薬剤師が語る≫
『薬剤師が伝える、自分らしく生きるために
 ~治療の副作用とどう付き合うか~』
佐野 元彦先生
(埼玉医科大学総合医療センター 薬剤部)
【パネルディスカッション】
『患者さんと医療者がチームで実現する“自分らしい生き方・暮らし方”』
中村 清吾先生/阿南 里恵さん/佐野 元彦先生
司会:岡山 慶子
(NPO法人キャンサーリボンズ 副理事長)
川尻 尚子
(日本臨床腫瘍薬学会学術大会2018 大会長)
【エレクトーン演奏】
川田 祐子さん
(乳がん体験者 がんのピアサポート 楽(らっく)みかわ 代表)