間藤からの帰り道に、相老の駅員さんお勧めの銅山観光へと向かいます。下車駅は通洞(つうどう)。ここは足尾町の中心駅ですが、日曜日の夕方近くのせいかひと気も少なく、時たまクルマが通るほかは静まり返っています。
駅を出て5分ほど歩けば足尾銅山観光の大きな看板が見えて来ました。さっそく入場料を払ってここの目玉である坑内観光へ。小さなホームで待っていると黄色いバッテリーカーが牽くトロッコ列車が到着します。これに乗って坑内めぐりをするのかな?トロッコがゴトリと動き出すのはワクワクする瞬間です。で、乗ること数分、あっさり終点に着いてしまいました…。あれ、トロッコはもう終わりなの?そう、あとは歩いて巡るのでした。しかし、かつての坑道内を模した通路には、江戸期から現代までの鉱石堀りの様子が人形を使って再現されており、さらに、トンネルを出た先の別館には江戸時代の鋳造を再現したジオラマもあって、結構楽しんで見ることができました。
帰りに立ち寄った売店の女性が問わず語りに足尾のことを話してくれたのですが、鉱毒の歴史を語り継がねばならぬこと、過疎のこと、観光にたよるしかないこと…、などなど、その女性の語り口と共に、今回の小旅行でもっとも印象に残りました。
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