かつて鶴岡市と日本海に面した湯野浜温泉を結んで走っていた庄内電鉄の車輌が、善宝寺の門前に朽ちるに任せて放置されています。実はここ、駅舎を転用した善宝寺鉄道記念館という立派な施設だったのですが、数年前に閉鎖されてからは保守されることもなくなり、ご覧のような姿に。旧駅舎と道路をはさんである善宝寺は、広く庄内の古刹として知られています。藤沢周平さん書くところの歴史小説にも登場しており、こちらは訪れる人も多いようですが…。昭和の鉄道隆盛の頃は参詣客で賑わったのでしょうが、当然のごとく今はみなバスや車でやってきます。
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