花巻の次は北上線のほっとゆだを目指します。北上と横手を結ぶ国道107号線は、和賀を過ぎてしばらく走った辺りから和賀川の作る深い渓流に沿う曲がりくねった山道になります。おまけに休日ながらも大型トラックが多く、かなりスローペースでの走行です。雨も強くなるし、結局挫けて一つ手前のゆだ錦秋湖駅で妥協することに。国道からそれ、湯田ダムの造り出す錦秋湖を長い橋で渡って少し山の中へ分け入れば100戸程度の集落が見えてきます。ゆだ錦秋湖の駅はその集落のはずれにひっそりとありました。駅前のしもた屋の軒先きを借りて待っていた列車は、誰も降りず誰も乗らないまま発車して行きます。
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