1時間に2本の普通列車、1時間に1本あるかどうかのコンテナ列車、深夜に通過する数本の寝台列車。バラエティに富んでいた昔を知っているわけではありませんが、現在の花巻を通る東北本線の列車はこんなもので少々物足りない感があります。以前は、貨物の引き込み線や側線が枝のように広がっていたそうですが、大方が整理され駅構内もシンプルなものになっていました。お盆休みのとある日、その数少ない列車を撮るために夏の日射しを浴びながら、駅はずれの跨線橋でしんぼう強く待っていると、機関車が重い音を轟かせて長いコンテナ車を牽いてやってきました。
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