肥薩線 人吉駅附近
肥薩線 人吉駅附近
八代から鹿児島本線と分かれて南九州の山間を行く肥薩線は、三大急流の一つとして知られた球磨川に沿うようにして、時には鉄橋で渡って山へと分け入り、古い城下町の人吉に着きます。ここでしばし休んで息を整えた列車は町外れで最後に球磨川をひと跨ぎし、八代を出発して以来寄り添ってきた川とも別れ、さらに山越えを目指してかけ登って行きます。
人吉市内の球磨川には多くの橋が架けられています。川沿いに並ぶ温泉旅館に泊って早朝の散策に出れば、川面から靄が立ち上る幻想的な雰囲気を味わえ(ることもあり)ます。写真手前の2本の橋は道路橋、3番目の下路トラス橋が肥薩線の鉄橋です。右手の森は人吉城址へと続いています。